未遂探偵J
「…ジョー…続けて…」

冴子はジョーに話を続けさせた。

「…当時3人から、イジメを受けていた木村は放課後いつも3人が部活を終えるのを待たされていた。…冴子…2日前にオレ聞いたよな?…みんなの学生時代の関係などを。」

「…えぇ。」

「あの時よく木村に放課後、受験勉強を付き合ってもらってたって言ってただろ?あれは木村の優しさもあっただろうが3人を待っている間の暇つぶしの様なものとも言える。」

「!…そんな…違うよね?木村くん!!」

「……」

「だが、そんな冴子が木村の中では心の拠り所でもあったのさ。イジメから開放されていた時間だったから…そうだよな?弥生さん…」

「…はい…」

弥生がそう答えると木村は『えっ!?』と、言う顔で弥生を見た。

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