遊び人な彼に恋しました。


リビングに入ると、テーブルに上に置いてある小さな鍋



よく見つけ出したな……



「ほら、さっさと食え」



椅子に座り、鍋の蓋を開けると白い湯気がフワッとたった


「いただきます……」



手を合わせて、ボソッと呟いた


熱々のお粥をフーッとして、ゆっくり口に入れる



「……ん。おいし。」


「まぁな。当たり前だろ。それ、コンビニのレトルトだし。」



「へ!?」


「俺が料理作れるわけないだろ。コンビニでさっき買ってきたんだよ。あと、熱冷まシートとかゼリーとか」



そう言って白い袋を見せてくる。



「わざわざ買ってきてくれたの!?」


「まぁな。薬は何とか見つかったけど、熱冷まシートとかがどうしても見つからなかったから。」



「あっ、お金…「いらないから。」



でも、これだけしてもらって払わないっていうのも……



「お金はいらないから早く風邪治せよ。それでチャラにしてやる。」



「でも…「相変わらずしつこいな」



――ムッ


“しつこい”とは何よ!



“しつこい”とはっ!




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