いつか、きっと。
◎1...

-Miho



「ふー…」


窓から通り雨を眺め
授業の話なんて
右から左に流れていたら
頭を叩かれた。


「美帆っ!
もうお弁当タイム!!!」


えっ?

前を見るとと日直の人が
ぎっしり書かれた黒板を
実にあっさり消していた。
下を見ると
見事なまでに綺麗な
真っ白なマイノート


「…紗耶…ノート
見せてください」


究極なまでの
低姿勢をとると
大きなため息をつき
笑いながら言われた。


「いいから早く
お弁当食べよ」


紗耶に一度抱きついて
すぐにお弁当の準備に
とりかかった。


< 3 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop