いつか、きっと。


だけど、まぁゆっくり
アピールするしかない。


麦茶のコップを机に
おいて
通い馴れた美帆の部屋まで行き
一応ノックをして入った。

「お、っと。
じゃあこれで俺は」


回れ右して帰ろうとして
美帆に腕をつかまれて
ちらっと美帆を見た。


「ほんとにおねがい~」


…ぐはっ、

好きな女がスウェット着て
上目遣いの困りがおで
俺に頼みごとをしてる。


それをスルーできる
やつがどこにいる。


「服選べ、だろ?」


服考えるなんて
んなセンスあるはずない

だから嫌だし

てか沙耶が愁たちと
遊ぶから美帆貸してね
って言われたから
気分悪いし。


…お?
いいこと思い付いた。


「わかった」


俺がダルそうに
(心はるんるんで)言うと
美帆は笑顔になった。


「おし、任せろ」


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