機械仕掛けの冒険者たち

「上が決める事？」僕は少し混乱した。
神様の社会システムがどんなものなのかよく分らなかった。神様に上も下もあるのか？

神様は残りのコーヒーを飲み干してしまうとまた店員を呼び、シーバスリーガルのロックを注文した。

「とどのつまり、私には君の質問には答えることが出来ない、というのが私の回答ですかな。君には申し訳無いとは思うけれど」

神様は新しい煙草に火を点け、僕は残りのビールを飲み干した。

少しの沈黙が続く。
BGMは『Cleopatora'ｓ Dream』に変わった。