さくらの恋人

1-3


大輔が年甲斐もなく自転車を飛ばして到着したバイト先。


「ミサキ音楽スクール」


いわゆる学習塾の音楽版である。大輔はここで音大や芸大を目指す高校生にピアノを教えて、自らの生計を立てている。


大輔は音大卒であり、ピアノを専攻していた一応は元ピアニストなのである。


時間は16時10分前。授業開始は16時だからギリギリ間に合った形であった。


大輔はミサキ音楽スクールの扉を開けた。


< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop