さくらの恋人

2-6


その日の帰り道。


大輔は考えていた。


千歳が自らの夢を語り、ピアノを本気で上手になりたいと考えていること。


その千歳に自分はなにをしてあげられるか。


昔の自分に似ている千歳を放ってはおけなかった。


一人自転車を押し、考えながら歩いていると、大輔を呼び止める声がした。


「大輔~‼」


大輔は声のする方に振り返った。

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