『また、会えるから』


君との出会いは、
とてもありきたりなものでした。



三年前。
桜の舞う、新しい季節。
新しい教室。
私の隣の席にいたのが――君でした。



『…はじめまして、よろしく』



少しはみかみながら、
君は私に挨拶したね。



私は男の子とか苦手だったから、
なんて返事したらいいか
わからなくて…



少しぶっきらぼうに、
「よろしく」
って答えたよね。



懐かしいな。
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