Je suis amoureuse de toi!俺は貴男に恋してる!


「おめー坊ちゃんと知り合いかぁ?」



ラールドが坊ちゃん?!

つか、ラールドだよな?目の前には確かに先ほど俺の家で美味しそうにホットケーキを頬張っていたラールドだ。


違うと言えば服装くらい。ブレザーから黒い浴衣に変わっていた。


黒い浴衣が白い肌を引き立てめちゃくちゃ色っぽい…………って!何考えてんだ俺!




「はぁ…Bonjour」



ラールドは一瞬困ったような顔をしたがすぐに微笑むように言った。


「あ、ども」




「ヤマト」



「へいっ坊ちゃん!何でしょう」



ちょい悪オヤジは
ヤマトって言うんだ…。


「お前の隣にいるの、俺の部屋に通しといて」



「やっしかし、坊ちゃんこいつはっ」



「通しといて?」




「…………へい」



凄い。
睨んでるとか叫んだわけでもないのにラールドの気迫は普通じゃなかった。




< 42 / 63 >

この作品をシェア

pagetop