記憶の中で…


ナツキの顔に落書きしていく。自然に笑いが溢れた。あと少しで完成という時に目を覚ました。

「うわっ。何だよ。何でここに…あ、そうだ。泊まったんだっけ。もしかして、俺、襲われるとこだった?」

「何言ってんのよ。襲う訳ないでしょ!」

「じゃあ、何で目の前にいんだよ。」

ナツキに悪戯するのに夢中になって、顔を近づけてたんだよ。

「女の子みたいだなあ…て見とれてたの。」

「嘘つけ!」

「本当だもーん。嘘だと思うなら鏡見てごらんよ。」

「…お前。何したんだ?」

「さあ?」

姿見の鏡を覗いたナツキが発狂した。

「うわあああー!ユキ!!何だよこれ。」

「キャハハハ…男らしくなったでしょ。」

眉毛を繋がり眉毛にして、揉み上げと髭を書いたんだよ。クックックッ…。

「こら待て、お前もやってやる!」

「キャー、やだやだ。」




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