記憶の中で…


う…またされる!?

「ふん!!」

くやしー!!何よ、名前が一緒でも、私の知ってる夏樹には似ても似つかない。

少しでも似てるなんて思った私が馬鹿だった。

あんな奴と口なんか利かないんだから!!

プンプン怒っていると、後ろから髪をくいっと持ち上げられた。

「うあ…?何すんのよ。」

あ、口利いちゃった。

ナツキを睨んだ。

「なあ。こうして上の方で束ねたら?」

「は?」

「昔…こんな頭したことない?」

「したけど…何でそんな事知ってんの?」

「知らねーけど、可愛いかなーと思って。」

そこから先はHRが始まって話が途切れた。

か…可愛い!?
そんなこと誰にも言われた事ないのに…。
恥ずかしい…照れるじゃん。


一人で真っ赤になって俯いた。



< 9 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop