天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
真夏の夜の夢
「お、帰って来た帰って来たー」

きょうこがピョンコピョンコ飛び跳ねながら手を振る。

小夜の祖父の家。

一足早く海水浴から帰っていたきょうこ、葉也、陽の三人が、宜虎達を迎えてくれた。

「きゃーっ!芽々先輩おかえりーっ!キャンプ楽しかった?」

戻ってきたばかりの芽々に、きょうこがハグする。

「ええ、楽しかったわよ。ショートとか熊とかね」

「ショート?熊?」

芽々の発言に小首を傾げるきょうこ。

その隣では小夜が苦笑いしていた。

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