《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
目の前にスッと人影が
迫って、高い声で
ピシャッと言った。



「ちょーっとお待ちになって。

芹沢さん、羽山(ハヤマ)さん」



「え? な、なに……?」



ちなみに羽山ってのは
美月の名字。


つまりあたしと美月の
名前を呼んだのは――…



(ゲッ。こ、このコかぁ〜)



あたしは軽く頬が
引きつるのを感じた。



さっきだいたいは普通の
子だったって言ったけど、
その“だいたい”に
属さない中で、最も
目立ってる子。


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