ひきこもり恋愛相談所【完】
「カフェ・オレ一つ。」


「か、かしこまりましたっ!」


用件が済むと店員は顔を、赤くしながら店の奥へと消えて行った。


「なーんか、悔しいです」


「え?」


「だって今の人も篠田さんを見て顔、赤くしてました。」


「あ、あぁそうだね」


「ふふ。まぁいいです。でも以外。」


「なにが?」


亜美ちゃんは、先に頼んだチーズケーキをつつきながら、窓の外を眺め、もう一度、俺を見る。


「篠田さんって、ブラックとか飲みそうなのに。カフェ・オレ頼んだから」


「あーそれ、いろんな人に言われる」




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