御曹司の溺愛エスコート
病室に戻った蒼真は真琴に家に帰るように言った。
真琴は秋月家のクリスマスパーティーには毎年参加していない。


自分と行動を共にしているが、美しい真琴の事だからデートに誘う男の1人や2人いるだろう。


「いいえ。桜様に付き添います」


蒼真の言葉に真琴は頷かなかった。


「桜は私が見るから大丈夫だ。真琴は帰るといい」

「……わかりました」


真琴はコートを手にすると病室を後にした。


蒼真は点滴をチェックし桜の脈と熱を確かめた。

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