ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~



「分かってねぇな……。」


と杜矢はため息をついた。



「つまり、無茶や無理はしすぎるなってことだよ。他のやつらを支えるための刑事が死んだら元もこもないだろ?


お前は今回、無茶しすぎだ。犯人の命も大事だが、自分の命の心配もしろ。今度こそ分かったか?」



杜矢の言葉に嬉しさが込み上げた。


結城は涙を拭って、



「ありがとうございます。少し自信が湧きました」


と微笑んだ。


「そうか、それは良かったよ」


と杜矢も笑う。

< 234 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop