ライン

アタシは





「だから、俺は名取に何回も忠告したのに…

あ、お邪魔してます」





踏み込んではいけない場所に






「あ…、ごめんなさい…こんな格好で…」


「風邪なんだから仕方ないだろ、ほら早く行っといで」


「ごゆっくり…」






越えてはいけない線を踏んでしまったんだ…






「こんな事して悪かったな…」






彼女を気遣う羽田さん、アタシを見て苦笑いを作る彼女

状況を上手く飲み込めないアタシを気遣う阿部さん…


どんなに自信があっても

アタシが入れる隙間なんて

これっぽっちもなかった…

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