見せかけのヤンキー彼氏君
階段の踊り場でようやく…桐生君は私の唇を塞いでいた手を離した。



私は苦しくて…夢中になって空気を吸い込む。



「……普段から…お前にちょっかいかけてるから…もともと俺たち…噂になっていたみたいだな~」



「……桐生君が余計なコト言うから…」



「俺の嘘で…お前だって助けられたクセして…」



リアルはそうだけど…ーー



このままだと校内で公認のカップルになっちゃうじゃん~




「早く…クラブ行くぞ!!」


「!?」



桐生君は先に階段を降りていった。





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