君星
「柚子ーーーっ!!!」
バンッと開いたドアの音と
梢ちゃんの悲鳴に近い声で
少し、いや。そうとう びくつきながらも
私は、間抜けな声を返した。
「はへ?」
「何してんのよっ!?」
ズンズン近づいてくる梢ちゃんに
恐怖を感じながらも
私は、まだ、夢の世界にいるみたいだった。
「何がぁー?」
「何がって。もう授業終わってるから!!」
スパーンと言い切った、梢ちゃんの言葉に
やっと、夢の世界から堕ちた、みたいだった。
「えーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」