夏みかん。
実果side*

「あ、じゃ。席は・・実果のとなりで!」

あーやっぱ。あの人・・どーしよ?
とりあえず自己紹介か?

「あ、夏目実果です!さっきは・・
 なんかありがとうございます!かっこよかったです!」

うああああああああ!何言ってんの?あたし。
カッコいいとかなに???????

「夏みかん・・・・。」

そう呟いた。

「・・・・・?」
なに??

「んーとなあ?キミの名前さ、目ぇぬいてんーつけたら
 夏みかんやと思って。」
あ、確かに。
気付かなかった・・・。

「そだね。あのねあたしのおばあちゃん家みかん農家!」

あたしのおばあちゃんはみかん農家なのだ。

「へー。ええな。なあなあ?みかんちゃんて呼んでええ?」

みっ・・・・みかんちゃん????
・・・・・・・。どーしよ。


「いっ・・いいよ。」

「よっしゃ。じゃ、みかんちゃんよろしくなあ?」
冬哉君があたしにむかって笑って見せた。

ドクン・・・・・・。
なんかわかんないけどドキドキしたんだ。
あたしうざいね。朝彼氏と別れたのに。
ほかの人にドキドキするなんて。

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