LOVEGAME!

黒澤千尋

「成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能おまけに性格良し。
うちの学校じゃ相当優秀な人ね」

そんな人と一緒に帰ったなんて~と理沙は騒いでいる。

有名…なのか知らなかった。なんたって生徒会長つったら

ヤンキーの敵だからな~
あんな奴とは合わないに決まっている!

「でも、ドキッってしちゃったんでしょ?」

「違う!!ドキッじゃなくてこう…なんていうかジェットコースターで
降りるときにフワっとなる感じ?」

「あんたは小3の男の子か」

断じて理沙がいってるようなものじゃないと説得するが聞いてもらえなかった。
その・・・すっ好きとか…///

ないないない。昔から怖いものと恋愛はキライだ。


理沙に連れられて何回か映画を見に行ったことがあるがどうしても途中で
寝てしまう。


そんな思い出に浸っていると「ねぇ」と理沙が声をかけた。
「ケータイなってるよ?」
あ、ほんとだ。

 兄貴かな~?と画面を見ると
================================
from・山田太郎

今日放課後体育館裏にきてほしい。
話したいことがあるんだ


‐END‐
================================

「あら、また~?」
理沙がいつの間にか私のケータイをのぞいている。
「最近こんなのよくくるんだよね~・・・
 



  そんなに私と戦いたいのかな?」

ガクっと理沙が肩を落とした。


たしかにケンカは好きだけどさすがに一般人まで殴る気はない。



「あんた本っ当に鈍感…」



理沙が何か言ってたけど聞こえなかった。
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop