さよなら、ブラック




それは、まさか愛なんてことはなく、情でもなく。




嫌われたくない。




という、ただの保身だった。




一人で街中を歩いている時、カップルとすれ違っても、




「今は一人だけど、わたしにも彼氏、いるんだから」




って思えるちっぽけでしょうもない自信。




それだけのことで、わたしはちょっと背筋を伸ばして街の中を歩くことができたんだと思う。



< 19 / 203 >

この作品をシェア

pagetop