さよなら、ブラック




これから行われるだろうことに不安にいっぱいになりながらも、そんなことを考える余裕のある自分に、意外と冷静、なんて思って顔が歪んだ。




「ここに立って」




 そう言われて、わたしは彼の部屋のベッドに立たされている。




一糸まとわぬ姿で。




あまりの恥ずかしさに、ベッドに寝転んで下からわたしを眺めている彼に背を向ける。



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