さよなら、ブラック




そんなことを考えていたわたしの顔は、きっとよほど沈んでいたのだろう。




歩は、




「無理ならいいよ」




と優しく言ってくれたけれど、少し残念そうなのが見てとれた。




彼を悲しませるつもりなんてまったくないのに、そんなことを言わせてしまった自分が嫌になった。




「行くよ」




そう言って、わたしは精一杯笑顔を作った。



< 42 / 203 >

この作品をシェア

pagetop