手の届く距離で

第7節.変化

相変わらずはるかは「ミチミチ」うるさい・・・

慣れては来たが、あまりにしつこく耳に入って来るので周りも呆れて来ていた。


だが、それには理由があった。

当のミチは、はるかをまるで相手にしていなかったのだ。
思わせ振りな態度を取っている訳でも無く、純粋に仲間内の一人としか考えていない様だった。


みんなで一緒に居てもそうだった。

「ミチ〜〜〜!」


「ほら、呼んでるぞ〜!ミチどうにかしろよ〜〜〜!」

誰かが言っても
「なんでよ?」
「オレ関係無いもん。」


そんな感じでまるで意に解さず。

だからいつも呼び続けるのだが、それで呼び続けるはるかはある意味エライと思う。


だが、そんな光景にも終わりが近付いていた。


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