オネェ彼氏
「あずさ、今日私部活あるから先に帰ってて?」

「いいよ。小夜子、もうすぐコンクールだもんね。頑張って。」

高校二年生の夏、私が所属している吹奏楽部はコンクールに向けて夜遅くまで練習していた。

「でもあずさは私がいない方が都合いいんじゃない?」

「そんなことないよー
小夜子がいなきゃ寂しいに決まってんじゃん!」

「ま、私がいない間に加藤くんとの帰り道を楽しむがいいさ。」


「えへへ。そういや小夜子彼氏つくんないの?」
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