嘘つきな恋

空side





――あたしへと全員の視線が集中する。


シーンとした沈黙。


「……えぇっ!?空ちゃん、知らなかったのーっ?」



間を置いて、頭の中を整理して全てを理解した知紗が口を開いた。

あたしは、縦に首を振る。
何回も。


……だって、そんな話しなかったし…。



「たっちゃんとは、付き合って一周年でぇーす。」



こいつ、“たっちゃん”って呼ばれてるの?

似合わなーい。



ってか、そんな前からかいっ!!
なんてツッコミを心の中で入れながら、

「…それはそれは…、おめでとうございます…。」




< 90 / 146 >

この作品をシェア

pagetop