*初恋彼氏*

「ごめんね、裕也。私勝手に誤解して逃げ出して」

「いいよ。俺も紛らわしいこと言ったからな」


良かった…
今回はすぐに誤解だと分かって。


「彩、俺へのチョコは?当然、あるんだろ?」

「あ、うん」


私は紙袋を裕也に差し出した。
上手く作れてる自信ないんだけど…


「ありがとな」

そういって頭を撫でてくれた。

「うん」


「…あのさ、俺からも彩に渡したいもんがあるんだ」

何かを決意したかのように、キリッとした表情の裕也。

「裕也から私に?」

「そう。でさ、俺の家にあるから今から俺の家に行くぞ」

「え!?裕也の家に?」








< 333 / 340 >

この作品をシェア

pagetop