*初恋彼氏*

「なんでコイツの手なんか掴んだんだよ?」

「え?」

「気安く他のヤツに触れられてんじゃねーよ」

「だ、だって暗くて分からなかったんだもん。声がしたから裕也くんの手だと思って掴んだだけだもん」

「………」

ちょっと大きめの声で言うと裕也くんが喋らなくなった

「…お………だよな」

「何?」

裕也くんのボソッと聞こえた声が聞き取れなかった

「…何でもねー。さっさと先に進むぞ」

そういってまたまたスタスタ歩いて行く裕也くん

ちょっ…待って!
暗いし怖いんだから〜!!








< 75 / 340 >

この作品をシェア

pagetop