あたしは、キミに恋をしました
結局、洸ちゃんに荷物を持ってもらったあたしは、塚田家へお邪魔した。

「みーちゃーん!!!」

『きゃっ。あ、朱音、ちゃん?!』

「啓のお迎えありがとねー!ラブラブできたー?」

ら、らぶら、ぶ?!

『そ、そんなんじゃないよ!』

「えー?じゃぁ、性的・・・」

『わー!!もっと違うー!!』

朱音ちゃん、なに言っちゃってんのー?!

「そう。つまんないの」

いやいや、全然つまんなくないからね!!

「おい、蜜柑。手伝ってくれないかー?」

『う、うん!今行くねー!!』

「みーちゃん!」

は、い?

「この家、防音設備バッチリだからね!!なにしても大丈夫よ♪」

『はい?!』

そ、それは・・・・

「蜜柑、洋服箪笥開けて」

『うん』

啓ちゃん、退院したといっても、まだギブスはしてるから、できないことが多いんだよねー。

「蜜柑」

『え?なに?そんな深刻そうな顔しちゃって』

「ゴメン・・・」

『は・・・?いきなりなに?あたしに、なにかしたの?』

これは、本心じゃない。だいたいは予想がつく。でも、でも・・・・あのときの気持ちを思い出したくないんだ・・・・。
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