私がどんなに好きか君は知らない。
「さ、実穂帰ろっか」

「うん」


そう言って私達は
屋上を後にした

階段を降りるとそこに居たのは


「篤斗くん!?」

「よう!実穂ちゃん」

「一体どうしたの?」

「実は和広急に用があるとか言って、先帰ってろって言われてさ、
寂しいから実穂ちゃんと
帰ろっかなーとか思って」


「私もいるんですけど〜」

「ゲッ響子もかよ!」

「悪い!?だったら一人で帰れ!」

「いえいえ、ご一緒させて頂きます」


この二人の会話はいつも
面白い
響子も篤斗くんも
ありえない!って言うけど
私は二人がお似合いだと思う


「仲良くケンカもその辺にして帰ろっか」

「実穂!仲良くなんかないから!」


焦る響子が面白くて
クスクスと笑えてくる

「もーーっ!!!!笑い事じゃないよ!」

「ごめんごめん、つい」

「もーーっ!!!!」


などと話していると
私はあることを思い出した



「あっ!やばっ
私教室に携帯忘れてきた!
二人先に帰ってて!!!!」


「わかった!
気づいて良かったね〜」

「もう響子!馬鹿にして!」

「あははっ行ってきな」


「まったく…」



そう言って私は教室へ
戻った


携帯を忘れたなんて
気づかなければ良かったのに……


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