年上ペット


寝ていた身体を起こしジョージと同じ目線の高さになる。


「アタシ……ジョージのことが………好き」

そう言ってキスをした。
そのキスは段々と深くなっていく。


今まで我慢してきた思いの全てを込めるかのように。


熱いキスを終えた二人の息は上がっていた。


「っジョージは…?」


不安な気持ちを払い捨ててアタシは聞く。
まるで神に祈るように。




「…オレも好きだ」


そう言った瞬間今まであった理性が崩れ落ちてベッドに倒れ込んだ。




「涼子…っ」


そう何度も言うジョージの顔が悲しみに満ちあふれていたのは何故だろう。


アタシには喜びしかないのに。


どうしてアナタはそんなにも悲しそうな顔をスルノ?




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