先生…行かないで。

「先生-。おはよ」

「ん?おはよ」

俺は一瞬、莉奈かと思った。

話し方が似てたから。

「先生って彼女居るの-?」

凄く甘い声で言ってきた。

「お前には関係ない」

「何でぇ-?知りたい」

「居るかもな」

そう。俺には彼女が居る。

最近は全然会っていない。

もう別れ話もでている。

でも彼女は気分屋だから、簡単には別れられないと思う。

「え-。居るのぉ?あたし先生の彼女になりたいなぁ」

「無理だ」

「いいじゃぁん」

そう言いながら、この生徒は俺の腕に自分の腕を絡めてくる。

気持ち悪い。

「無理だから」

「先生は、莉奈ちゃんのこと特別と思ってるの?」

近くに居た莉奈がビックリした顔をしていた。

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