王子様と図書室で!?
「清水君…おはよう…そっか今日当番?」
「おはよう…佐野さんも当番だよ」
「ごめん…忘れてた」
彼はc組の清水龍君。
同じ図書委員。
清水君は学年トップですごく頭が
良いんだけど、無愛想なんだ。
「今日は佐々木君と一緒じゃないの?」
「たぶん、来るよ。」
ーガラガラガラガラー
「ほら、来たよ」
清水君はドアの方に目をやった。
私もつられてドアの方を見た
「あっ!雪姫ちゃんと龍、当番?」
「おはよう」
彼は佐々木 宏人(ささきひろと)
最後の一年の図書委員。
でもあり学年2位。
清水君とは正反対なのに、
二人は仲が良い。

ついでに、
二人は学園のプリンス。
つまり、学園の王子。
と言うぐらいのイケメン。

そんな2人と同じ図書委員なあたし





「あっもうすぐ、ホームルームが始まる」

「じゃっ、じゃあ私は先に…」
「雪姫ちゃん、同じ教室なんだから
一緒に行こうよ」
「あっ、…はい」
イケメンに「ね?」なんてドアップで
言われたら断れるはずなくて…
ボソボソしゃべる

「龍、後でな」
「ああ、」


私達が居た図書室は東棟で
教室は西棟。
東棟は今じゃ旧校舎で人が来ることは
全くない。
その上西棟には自習室と新図書室が
あるから東棟の図書室に来る人なんて
めったにいないのに、旧校舎の図書室には何故か図書委員がいて、それとは別に新図書室にもまた違った図書委員がいる。

ホームルームに遅れたとしても
理由は委員会を理由に出来る
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