小林くんの家庭の悩み
『ねぇちゃん!またかよ!カギ閉めたら開けてから出てくれよ!』

惣一郎は、綾香の肩をつかみ怒鳴った。

『…Zzz』

『ねぇちゃん!起きろよ!』

惣一郎は、寝坊てる綾香の身体を揺する。

『ん~眠いよ~ドア使うのめんどいも~ん…Zzz』

『う…;とにかくカギ開けてくれ…そろそろ、限界なんだ…』

惣一郎は流石に苦しくなり、額から汗がにじむ。

『はいはい…Zzz…』

綾香はドアに手を近付ける。

手はドアをすり抜けそのまま綾香はカギを開けた。

『一人でトイレも開けられないなんでねぇ~いつまでお姉様を困らせるかな~♪』

トイレに駆け込む新一郎。

『…;誰のせいだっ!誰のっ!』

間一髪だった新一郎は言った。

『ん~♪し~らな~い♪』

綾香はそう言うとダイニングへ向かった。
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