好きって言ってよ。





女の子なら、みんな恋のお話が好きですからねぇ。
(大地くんは男の子だけど)

一緒に存分に盛り上がろうではありませんかっ!


でもって、あわよくば甘ーい雰囲気になってくれたらいいのにな……なんて。


いや、こっちの方が本音かも知れない……。


そんなことに大地くんは、気づかないよね?




ちょっと俯いてしまったあたしの頭に、大地くんの声が当たった。


「何で、顔赤いの?」




あたしは慌てて顔を上げた。


だって、こんなに怒った声。


聞いたことないよ……。




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