3週間の激恋

冷たい態度

9日目。


中体連2日目。


今日この日は、あたしのアンラッキーの日となる。


「おはよう。」

「おはよう。」


やっぱり、今日も人数は少ない。


増えてもないし、減ってもない。


昨日と同じで教室につくと若葉が本を読んでいた。


「今日も来るかな?」

「あぁ、あの人。」

「うん。」

「来るんやね?知らんけど。」


いつも戸川先生は4組担当。


だから、今日も4組担当だと思ってた・・・。


「香!!大変、大変!」

「何!?」


教室に駆け込んできたのは、近所の友達の花。


「戸川先生、1組担当っち!」

「はっ!?」

「今日ずっと、1組におるっち!」

「嘘・・・やだー!!嘘やろー!」

「マジで。」

「うっわ、最悪・・・。」

「残念やったな、香。」


若葉が顔を伏せたあたしの肩を叩く。


「はーい、おはようございまーす。」


教室に入ってきたのはウザい国語の先生。


「先生、今日っち戸川先生1組担当なん!?」

「うん、そうですよー。」

「うー・・・最悪・・・。」

「あれ?もしかして香ちゃん、戸川先生のこと好きなんかなー。」

「違う違う!!」

「ハハッ。」


本当に最悪・・・。


何で、よりによって1組なのー!


しかも、今日は合同授業じゃないし・・・。


あたしも1組が良かったよー!!


先生のバカー!!


↑全然、先生のせいじゃないのに勝手に先生のせいにしてる自分。


「大丈夫、4組は面白くて優しい人達ばっかりやけん4組におっちょきよっちいっちょんけん。」

「先生が?」

「うん。戸川先生にちゃんといっちょんけん。」

「ホントに?」

「ホント、ホント。」


しかも、今日に限って4組担当の先生は前沢。


前沢は4組のクラスにいる郷田っていう車椅子にのってる男子のお世話係。


顔からしてウザいけど、性格もウザい・・・。


「面白い」っていう生徒もいるけど、あたしは一生好きになれないタイプ。


「じゃぁ、一応席に着いて。」
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