眠り姫~sleeping ready~
強い意思のある瞳

絶対に曲げない伸の強さが瞳に現れていた


「私は…ぃえ、有り難く思います。よろしくお願いいたします」

ヴァイオレットは断ろうとしたがレイが絶対に引かないだろうとおもい、とりあえず返事をした


――直ぐに足なんて治るわ…それまでは辛くても我慢よ


「よかった」


「…………」


ヴァイオレットはレイの笑顔にまた胸が締め付けられる


――なんて綺麗に笑うのかしら…ねぇユウリ様?ほんとにユウリ様そっくりです…


ヴァイオレットも頭を下げてニコリと笑った


笑顔の奥には
なんとま言えない複雑な心境が隠されていた
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