白衣の天使
そんな中、カトレアはというと孤児院でのことをそれとなく聞くチャンスを探していたが、聞くきっかけを見つけることの出来ないままニックは帰り支度を始めている。

「それではこれで・・・。」

ニックが背中を向けたとき

「これから君の親は私達だからな。」

「はい、ありがとうございます。」

ロイドの一言にニックは笑顔で答え、チラッとカトレアを見て頭を下げた。

カトレアはニックに何もかも見透かされている様な気がして、ニックの目を見る事が出来ずにいる。

そして今回もカトレアは目をそらしてしまっていた。
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