致死量カカオ
今まで彼女になった女も、みんなこんな感じだったんだろーか。
何が好きなのかわからない。
俺が言えることじゃないけれど。
「あー……悪いけど……」
なんでこんなこと気になるんだろうかと思いながら、俺の口からは断りの言葉が出てくる。
今までだったら気にしないでとりあえず付き合ってみようかと思ってたところだけど何でだかそんな気がしない。
「……え、で、でも」
俺の方を見て顔を上げた女の子は予想外だとでも言いたげに目を大きく見開いていた。
「何?」
「彼女、いないんですよね?」
まあ、そうだけど……。
言いたいことは分かるけど、そうしてきたのも自分だし。だけどだからってなあ。
「でも、今はそんな気にならないから」
「じゃ、じゃあ、あの、せめて、知ってください!私のこと……あの、それで、とかダメですか」
可愛い女の子は必死な顔をして俺を見た。
「……そう言われても、どうやって知るの?」
「きょ、今日一緒に帰ってください……」
そんなのでわかるんだろーか……。