巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
日野優太の場合。①


「・・・別れましょ。もう・・・優太のこと、男として見れなくなったの。」



そう彼女に告げられたのは、つい一時間前のこと。


「自分よりキレイな彼氏と歩きたくない」とか言ってたけど、問い質すと結局、他に好きな人ができたらしい。


それなら、もう別れるしかないじゃないか。


承諾したものの、あまりに突然だったので、呆然としてしまっていた。


ボーッとしたまま、どこをどう歩いたのか・・・。



「優太!?どうしたの、何かあった・・・?」



気が付くと、目の前には結衣。


・・・いつの間にか、結衣のマンションまで来ていたのか・・・。


変わらず童顔で、猫みたいな大きな瞳が心配そうに覗き込んでいた。


なんか結衣の顔を見たら、止まっていた感情が急に動き出した気がした。



< 109 / 121 >

この作品をシェア

pagetop