大嫌いで、大好きな君
第3章・*゜。

misunderstanding






あの日からあたしとレイタはいたって普通だった。
友達どまりの関係だけど、確実に近づいていってる。
そんな気がしていた。
これもミユのおかげだね。
あたしは本当にミユに感謝していた。




そして、今日も変わらない毎日が過ぎていくと思った。
そんななか。




「今日は、席替したいと思います」


担任のいきなりの提案だった。
そういえば、始業式から席替をしていなかった。
別にいい席だからしなくても良いのに・・・。
一番残念なのはレイタと離れること。
それが嫌だった。
やっと、ここまで話せるようになったのに。
あたしは小さくため息をついた。





「席替か~、しなくていいのにな」


隣でアユムが呟いた。
あたしはそんなアユムのほうを向いて




「だよねー。いい席なのに」



そういうと、アユムは小さく笑って「そうだな」って言った。
結局席替をすることになった。
黒板には先生が決めた席替の紙が貼られた。
みんなはそれを順番に確認しにいた。
あたしはミユと見に行った。




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