+Black Blood.
「今でも、俺がこわい?」


「、やめ、」


「無花果」



ぐいと顔を向かせる零。




「・・・・・・・こわい・・・・・・・・」



力でも、なにでも抵抗できないから。




呟いた無花果に、また融ける。



「・・・・・・・それで良いかもな。普通は、・・・・女はそんなモンで良いんだよ」


「なぁ、零とか、仁叉の言ってる意味も分かんねぇんだよ。女とか、男とか。何が違うんだよ、そんなの。名称だろ?仁叉は結構“女”に執着してるんだよな」



ば。


零が、無花果の肩を掴む。


「今、何て」

「女に執着してる」

「その前」

「・・・・・・・・・名称、」

「その前」

「・・・・・・・・・・・・・女と男の何が違うんだ、」



暗い瞳で、無花果を凝視する。



そして、溜め息をつき、言った。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・寝る・・・」


「あ?零?何だよテンション下がって・・・」


「うん、寝よ、無花果ちゃん・・・」


無理矢理、無花果の頭をベッドに押し付ける零。


「変な奴・・・・・。」




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