+Black Blood.
「ンなこたぁしねぇよ、こんなチビに」


「・・・・・・ああ 」


「8号だから、今日からお前エイトな。」


「・・・・・・・・・・・・・・・ハ?」



正面の牢で、影が大きく揺れた。



「8、だろ。だからエイト。


此処に来たんだから過去の名前は捨てろよ。
コイツだって9号だからイチジクなんて名前があるし」



「てめぇが勝手に・・・・・」
「言っとくけど。


俺は一桁で最も問題児だぜ?」


その言葉と同時に、目の前で横たわっている無花果の頬に人差し指を突き付ける。


親指を立て、銃の様に人差し指で撃つフリをした。



「ばぁーん。」



ガチャン・・・・・・・・ッ!!!


一瞬で正面の牢の雰囲気が変わる。



「手ぇ出すんじゃねぇよ・・・・・・・・・・ッ」



「弟くんも良く分かってるぜ。俺に勝てないと知ったら咬み付いて来なくなった。



ま、一番賢いぜ」



クス、と嗤って離れた。




「オヤスミ。エイト」







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