晴れ時々@先生の妹【第1巻】
小春の顔色が赤色に変わる。
ギョッとして目を合わせる二人。
「ねぇ、先生。怒ったんじゃない…」
「かもな――」
――小春は、やっぱり、人間の言葉が分かるのか?
まずそうな顔をする中村先生。
「先生、今、小春の好物を食べさせたら―?」
――食べるわけがないだろう!
「小春が顔を赤くして怒ったら、餌を食べないのは二戸も知ってるだろ?」
「意外と食べるかもよ!」
「―どうして?」
「やけ食い。私も、良くするから」
―そんなわけがないだろう?
パンサーカメレオンなんだぞ、人間じゃない。