晴れ時々@先生の妹【第1巻】
お金がカツカツで―、
時には、電気代・ガス代・水道代が払えなくて止められてしまった日があった。
電気が止められた日はロウソク一本のうっすらとした明かりの中で良く勉強をしたものだった。
“えっーい!”とやけくそになり何もかも投げ出したい日も時々あったけれど。
お金がないと生活が出来ない事が身に染みて良く分かった。
今まで、何かをしてもらう事が当たり前だと思っていた―。
いざ、自分の立場になると必死に働いていた頃のお父さんやお母さんの気持ちが少しは分かったような気がした。