16の夏~ボールを追いかけて
3章 ~答え~
「今、答え出したほうがいい?」

YesかNoで返ってくると思っていた返事とは違う返事に一瞬戸惑った。

「あっ、いつでもいいよ!あっ早い方がいいけど♪」

「ハハハ、そうだよね。早めに答えだすよ!」

そう言って電話を切った。


渚の心はどうにかなりそうだった。

そして、フラれなかったという安堵感、安心感に包まれた。

まさに告白が成功したような、そんな気持ちになった。

翌日、俊平からの返事は電話ではなくメールだった。
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