16の夏~ボールを追いかけて
4章 ~誤解~
その後、二人はいつものように毎日メールを交わしていた。

特に変化もない。その日々の繰り返し。

夏休みも半分が過ぎようとしていた。

渚の心はまるで難破船のようだった。

そして2度目の告白をしてしまった。

「まだだめかな?」

「えっまだそんなに時間もたってないし

レギュラー定着してわけでもないしな。」

「うん...。」

渚は後悔した。なぜまた告白してしまったのだろう。

「もしダメならあたし諦めるネ。

迷惑だもんね。本当にゴメンね。」

そんな言葉に俊平は心を動かされていた。

30分後...

1時間後...

マナーモードの振動が机を揺らした。
< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop