幸恋辛恋

思い出してみると、
あれから一通もこないメール…。

着信の度、朝起きる度、
お風呂から上がる度…

一々竜也の顔が浮かんだ…。

タイムが延びなかった時、遅くまでつき合ってくれた。
タイムが遅いのを分かっていて、競ってくれた…。
時には、スクワットの回数を競った。

練習でヘトヘトになった帰り道、こっそりアイスを食べた…。

< 46 / 84 >

この作品をシェア

pagetop