初恋






「実はね、ハナちゃんをはじめて知ったのは高1の時からなんだ、」


「え?!」


あたしが高木を初めて見たのは3年生のクラス替え。



高木の乗るブランコの向かい側の柵に
腰をかけた私は、必然的に
高木と目があう。





「…ずっとずっと、気にしていた。」





そんなに…前から?


高木はブランコを漕ぎながら俯いてしまう。







「雪斗と仲良かったからさ、
昼休みにね、ハナちゃんのクラス行って


あの子可愛いね、って言ったら
雪斗が「じゃあ、俺付き合ってみせる!」とか言っちゃって。


…結局、ハナちゃんと付き合っちゃって…。」











雪斗くん。

私が初めて付き合った彼氏、。

キスこそはしなかったけど
一緒にいてそれなりに楽しかった人。



そっか……
雪斗くんは私のことが好きだったわけじゃないんだね。








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